11.人類最初の薬エッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルは、芳香を放つ、揮発性の液体で、低木、花、木、根、灌木、種子などから水蒸気蒸留されます。

エッセンシャルオイルの化学組成は非常に複雑で、数百種類の異なった独特の化合物を含んでおり、その配合比率は紫外線や雨量などからも影響を受けるので、同じ種類の植物であっても、全く同じものはひとつとして存在しません。

このことは、全く同じ成分で構成される合成薬品を使い続ける事で私達の身体は耐性ができてしまい効かなくなってくるのに対して、エッセンシャルオイルは、長く使い続けても耐性ができないという事につながり、安心して毎日でも、長年に渡っても愛用できる大切な理由の一つでもあります。

また、蒸溜がエッセンシャルオイルの濃度を極度に高めるため、薬効成分も高度に濃縮されており、乾燥ハーブより遥かに強力です。

ex.)ローズ精油1kgを生産するために、5,000ポンド(2,268kg)のバラの花びらが必要。

エッセンシャルオイルはコーンオイル、ピーナッツオイル、オリーブオイルなどの植物油とは違い、いわゆる油(あぶら)ではありませんが、油に溶けやすい「親油性」があるために“オイル”と呼んでいます。

いわゆる油(あぶら)植物油は、抗菌性も無く、酸化して臭いも変質し品質が落ちますが、多くのエッセンシャルオイルは古くなっても悪臭を放つ事も無く、強力な抗菌性があります。(※適した方法で蒸溜されていないパチュリ、ベチバー、サンダルウッドなどロウ成分の高いオイルは、長期間熱にさらされると悪臭を放つようになります)


【エッセンシャルオイルは人類最初の薬】

古代の先人たちは現代の私達よりもエッセンシャルオイルに深く精通していました。

キリスト生誕の遥か以前に、古代エジプト人はエッセンシャルオイルを集め、大理石の器の中に保存していました。

1922年にツタンカーメンの墓が発掘されたとき、350ℓのオイルが保管できる大理石の瓶が50個も発見されましたが、墓泥棒によって貴重なオイルは全て盗まれていました。

墓泥棒が、純金の莫大な副葬品よりもオイルを選び盗んでいた事からも、古代エジプト文明に於いて、いかにエッセンシャルオイルが貴重であったかが伺えます。

紀元前4500年にさかのぼる記録や古代の文献によると、エッセンシャルオイルやアロマ物質は、数千年に渡り宗教儀式や病気の治療などに使われており、香木・樹脂・香辛料・芳香性の酢やワイン、ビールが、儀式や寺院、占星術、防腐処理、医薬などの目的で使用されていた事がわかります。

エジプト人は、エッセンシャルオイルやその他アロマ物質を死体処理に用いる優れた技術でミイラを作りました。

古代エジプトのジェセル王(BC2780年~2720年)時代に医学をうち立てた宰相・建築家イムヘテプは、しばしばオイル、ハーブ、アロマ植物を医療用に用い始めた人物とされています。

「香り」の持つ潜在的なパワーを最初に発見したと言われるエジプト人は、個人的な用途のほか、寺院やピラミッドで行われる儀式のために、様々な香料の調合法を作り出しました。

エジプトの寺院の壁画には、象形文字で、数百ものオイルの調合やオイルの製法について描かれています。

ナイル川の西岸にエドフ寺院の壁に象形文字で書かれているものには、「香」のブレンドにフランキンセンス、ミルラ、蜂蜜、ワインに浸したレーズン、ショウブ、松ヤニ、ジュニパーが含まれ、神の手足に油を注ぐために使う「ヘケヌ」のレシピ、錬金術師と大司教によって儀式に使用された芳香剤の調合用として使われた薬用処方と香水のレシピがありました。

1817年に発見された医学に関する20mもの長い巻物「エーベルス文献」(BC1500年)には、800種もの薬草の処方と治療法が含まれており、別の巻物に81種の異なる病気についての高い成功率も記されています。

これらの古代の治療法の多くは、細菌の成長を防ぐのに効果があることからミイラの保存に使われていた『ミルラ』と蜂蜜を使用したものでしたが、ミルラは現代でも皮膚やのどの感染を防ぎ、皮膚組織の再生を促す能力が認められています。


イオニア、アッティア、クレタなど地中海に広がった古代文明の外科医たちが見聞を広げるためにナイル湖畔の都市に集まり、ギリシャ人が「医学の父」と讃えるヒポクラテス(BC460~377)も参加していた「コス学派」を創設しています。


ローマ人は寺院や清めるためにエッセンシャルオイルを使っており、アロマ物質を蒸し風呂に用いて、肉体の疲れを癒し、疫病を防いでいました。


【聖書とエッセンシャルオイル】

聖書には、新約・旧約を通して200を超えるアロマ植物、香木、関する記述があり、フランキンセンス、ミルラ、ガルバヌム、シナモン、カッシア、ローズマリー、ヒソップ、スパイクナードなどのアロマ植物が、宗教儀式や病気の治療に用いられています。

新約聖書には、3人の賢者が幼子キリストにフランキンセンス(乳香)とミルラ(没薬)を捧げたことや、特別な香料であったスパイクナードを「キリストの頭に聖油を注いだ」と記されています。


【歴史とエッセンシャルオイル】

*ギリシャの歴史家ヘロドトス(BC484年~BC424年)は、毎年大量のフランキンセンスをバビロンのベルの大祭壇に備えたことを記録しています。

*ローマの歴史家プリニウス・エルダー(AD23年~79年)は、「我々の最も低い見積りでも、インド、中国、アラビア半島は、芳香化合物と引き換えに、毎年、私達の帝国から億単位の銀貨に値するものを持ち去る」と不満を記してしました。

*シチリアのディオドロス(BC100年)は、「全世界の神々の捧げる礼拝には十分にある」とアラビアのフランキンセンスの豊富さを書き記しています。

*ナポレオンは、ネロリのオーデコロンを愛用し、162本ものボトル注文をしたと言われおり、エルサレム攻略後、十字軍兵士がヨーロッパに持ち帰った品物の中に固形のローズエッセンスが含まれていました。

*修道僧であり漢方医だったヒルデガルド・ビンゲン(12世紀)は、薬草とオイルを治療に用いており、このベネディクト派の修道院を創設した尼僧の著書『自然学』では、植物とその治療への応用について200以上の章が当てられています。


フランキンセンス(乳香)


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